主治医の先生は、言葉を選びながら丁寧に説明してくれました。
脳室内出血はグレード1〜4に区分されます。
グレード1:脳室上衣下出血
グレード2:脳室拡大を伴わない脳室内出血
グレード3:脳室拡大を伴う脳室内出血
グレード4:脳実質内出血を伴う脳室内出血
ドクターから、
グレード1、2は障害が残る可能性は低いが、グレード3以上では何かしら障害が残ると説明を受けました。
フータはこの時点でグレード3(ダーコはグレード2でした)
漠然とした障害への不安、手術をしても死んでしまうかもしれないという憂いから
すぐに言葉が出ませんでした。
そんな時、夫パンジが声をふるわせて言いました。
「手術をしてください」と。
パンジが涙しているのを見たのは初めてでした。
今、フータと過ごす日々はこのときのことを忘れてしまうくらい穏やかです。
正確にいうと、障害があってもそれは私たちの幸福な日々を脅かすものではない、ということです。
生きてこそ、生きていれば、なんとでもなる。
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